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丹保敏隆
代表 :丹保敏隆
[丹保社会保険労務士事務所]
石川県小松市日の出町一丁目112
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ビジネスと人権への取り組み

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 新しい年は「ビジネスと人権」に取り組むことにします。「ビジネス」と「人権」という二つのことでなく「ビジネスと人権」という一つの概念として、BHR(Business and Human Rights)と略され、ILOでは国家と企業と救済の3つの柱を挙げて企業にも行動を求めています。私達には教科書などで馴染みのある、フランス革命の自由平等を礎とする人権宣言や統治機構や日本国憲法を構成する人権宣言とは別の機能を持ち、多国籍企業を介したビジネスのサプライチェーンから企業の人権救済措置を実現しようとするものです。具体的な人権リスクとして差別やハラスメントそして児童労働や強制労働などが挙げられ、企業が自らの事業活動を通じて人権に負の影響を及ぼし助長することを回避軽減すべきことが求められます。経済のグローバル化に伴い、国境を越えた環境汚染や強制労働などの人権侵害への対応が企業の社会的責任として要請されています。大企業にとっては当たり前でも、小規模企業にとってサプライチェーンの末端まで見通すのは大変なことです。ウイグルでの児童労働や強制労働あるいは日本での人身取引が問題とされ、自国の法律を遵守していても国際基準からは是正が求められたり、サプライチェーンの遥か先の問題に改善を求められたり、取引関係により企業の存続がかかるほど大きな課題になります。既に国連では「ビジネスと人権に関する指導原則」として枠組が形成されており、企業が直接の当事者として関わる人権リスクのみならず、第三者を通じたサプライチェーン上の人権リスクにまで企業が責任を負うことが明記されています。企業の人権配慮が国際的な枠組みで規定されているなか、日本は人権に関する国際条約の一部しか批准していないため、企業がこの指導原則による責任を果たすには、日本の法令遵守に加えて「国際的な人権基準」に基づいたリスク対応をするより有りません。また、広くSDG‘sが認知されるに伴い人権や環境と経済成長の両立が企業経営の前提となり、企業にとっての人権問題はCSRの一環でなく、企業価値の維持・向上のために取り組むべき重要な経営課題として捉えられています。実際に大手企業は人権方針や調達方針を策定してサプライヤーに人権配慮を求める動きが有り、その対応が株価や取引に影響すると考えると、企業としての人権対応は経営戦略として重大なリスクとなりチャンスともなります。求められるのは「強制労働禁止」「児童労働禁止」「差別の撤退」「結社の自由と団体交渉権」の4点であり、企業が果たすべき人権尊重責任への具体的な取り組みプロセスを「人権デューデリジェンス」と呼んで、「人権方針」を策定して「影響評価」を行い、侵害には「是正措置」をとり、継続的な「モニタリング」を経て取り組みを「情報開示」したうえ、「苦情処理」メカニズムを整備するものとされます。「人権方針」策定にあたり、企業トップを含む経営陣が検討し承認、専門的知見を参照して作成、関係者に向けた人権尊重の期待を明記、取引先等への公開と周知、企業全体への人権方針の反映、がコミットメントの要件とされています。そして、ステークホルダーとの対話の中で、事業活動による人権侵害リスクを特定評価して防止軽減を図り人権尊重の取り組みの実効性を評価して情報開示するプロセスが人権デューデリジェンスであり、リスクの深刻度の高いものから着実に実行することになります。これは、継続的に企業が人権を尊重する姿勢を見せる取り組みとなり、適切で効果的な対応につながることになります。指導原則自体は法的拘束力のないソフトローですが、欧米では人権に関する取り組みの法制化が相次ぎ、顧客が法規制の適用をうけると自社に情報提供を求めたり対応を求めたりということが見込まれます。遅れた取り組みにはなりますが、私どもの事務所としても「ビジネスと人権」についての対応を準備することにしました。
posted by 丹保社労士事務所 at 2024年12月27日 | スモールトーク

自動遠心クラッチにロータリーギア

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 金沢から金石に向かう電車が走っていたころ、まだ沿線には運転免許試験場があって、「観音堂に行く」というと免許証ということになっていました。運転免許試験場のそばでは代書屋さんが棚を拡げて、手際よく申請書を作ってくれた時代です。私が初めて運転免許証をもらったのはここの試験場でした。高校生になって最初の年、同じ生まれ月の同級生と一緒に原付の試験を受けに行ったのです。筆記試験だけで実地はなく、初めての試験に合格して運転免許は確実に取得できました。その後、自動二輪や普通自動車の運転免許を取得して原付免許が実質的に他の免許証に吸収されても、私の運転免許証には“原付”の表記がずっと残されたままになっています。とにかく、免許を取得すると運転したくなり、でも、父親の持っていたような単車には乗れず、少しは単車っぽい中古の原付がないかと探しました。原付免許で運転できるのは排気量50cc以下の原動機付自転車に限定され、選ぶほど多くの車がありません。家の近所の自転車屋さんの紹介で、ホンダのSL50というアップマフラーの4ストを手に入れて3年間乗りました。いま思うと、カブのエンジンを載せていたような気がします。驚くほどよく回り、燃費が良かったことを覚えています。誰もヘルメットを着ける人がいない時代、信号機が珍しい田舎道で速度超過は難しくありません。進学校の生徒ということでその場の注意だけで終わったり、交差点でワシを睨んだと言われて一旦停止違反になったり、無事とは言えないものの大事には至らず、初めての原付を進学で手放すまで大事な足になりました。来年から、この原動機付自転車という規格が大きく変更されるようです。技術的にもコスト面でも50cc以下のエンジンでは環境負荷を軽減できず、よりサイズの大きい125cc以下に規格を拡大することで排ガス規制をクリアできるということで、もうしばらくすると50ccのエンジンが消えてしまうのです。こうなると、最後にもう一度だけ乗ってみたくもなってきます。税抜き20万円強から手に入るカブには、ファイナルエディションが登場し、くまモンバージョンにハローキティまで用意されて、持っているだけでも面白そうに見えてきました。ただし、カブ乗りには当たり前でも、自動遠心クラッチにロータリーギアという変速機はスクーター並みに抵抗が有ります。ハイテクというか、高度技能というか、独特のガラパゴス的テクニックを身に着けるまでが年季です。これだからカブなのですが、自動でなくてもクラッチレバーできちんと切ればいいし、トップギアから一気にニュートラルにしなくても一つずつ落とせばいいし、片手で運転する必要もないし、…なんて面倒なものなのだろうと思ってしまうのです。もちろん、これに慣れるのが楽しみなので、50ccにこだわらず、110ccか125ccクラスのカブでも十分に面白く遊べます。これからも高速道路は走らせてもらえないはずなので、気候のいい時期には時間を作って下道を抜けながら、軽装のままレンジファインダーの写真機を首に吊るし、町の食堂で一服したらスーパーでお土産を探し、風が冷たくなったらモッズコートと前掛で防寒し、近場でカブを転がしながらコーヒーを沸かすような暮らしをしてみたいものです。
posted by 丹保社労士事務所 at 2024年12月01日 | スモールトーク

いま珠洲で暮らすには

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 大雨のあと、はじめて珠洲まで走りました。土曜日の相談会で、正月の地震と9月の豪雨の影響を前提とした士業が合同して実施する相談会の相談員として参加するのが目的です。私の事務所は休みなので朝から出る必要はなく、ガソリンをたっぷりと入れ飲み物も多めに持って、普段より少し早めに家を出ました。思いのほか車が多く、金沢港クルーズターミナルの駐車場には大型観光バスが何十台も並び、もう少し道を調べておくべきだったと思いながらノロノロと石油基地の埠頭に差し掛かりました。埠頭に向かう道は通行規制され、工場の先に新しいビルが建ったかのように大きな船が見えてきました。大きな旅客船だとクルーズターミナルには接岸できないのか、陸上での誘導が大変な様子です。埠頭とは反対方向に走って内灘海岸まで出ると吹き流しが目に入り、何となく向かい風に逆らう気分で自動車道に乗りました。ここまで来ると車の流れはよく、明るい曇り空は目に優しく、しばらくは快適に走り続けることができました。このあたりから北の砂丘地は液状化が酷く、江戸時代にも同様の被害が記録されている地域で、地震の後も暫く流動化が止まらないと言われ、思うように復旧が進まないと聞いています。ただ、道路上から目につく被害が残されてはいません。羽咋あたりから道の傷み方が普通ではなくなり工事車両が増えてきました。路肩が崩れて車線が制限され、それに伴うアップダウンも多く、資材を満載した工事車両に挟まれて走ると時間もかかります。トイレと食事は気をつけろと言われましたが、その通り、サービスエリアも閉鎖されていると先を急ぐよりありません。復旧というにはまだまだですが何とか往路復路とも応急措置された道路はずっと穴水まで続き、次々と油断できないポイントが現れます。その先の様子が分からないので、災害時には避難場所にもなる能登空港で一休みすることにしました。空港の駐車場はそれなりに車が停められボランティアらしき人達が出入りしていました。みんな同じ方向に向かうのかと思ったら、輪島に向かう人が多いのか、珠洲に向かう道は空いていて速度をセーブして走る工事車両に追いついてしまいます。モタモタしながら珠洲に入り、道路脇に流木が積まれる間を突き抜けて、同業先輩の事務所が有った旧飯田駅を回ってから相談会場に向かいました。途中、旧珠洲駅にはプレハブ店舗に弁当屋さんがオープンしていて、なかなかの繁盛で昼飯の不安は取り越し苦労と分かりました。きっと、工事でこの地に入る人達にとって大事な場所だと思いました。翌日が国会議員選挙の投票所になるのか、会場は当初の珠洲市役所から珠洲商工会議所に変更され、港に近く玄関前の舗装が歪んだままの珠洲商工会議所には遅れることなく到着しました。近くにあるショッピングセンター「シーサイド」も芸術祭拠点「さいはてのキャバレー」も再開不能のところ、会議室の建物はきれいに整備され、相談来訪者には安心して来てもらうことができたようです。社会保険労務士の相談は少なく、土地や建物に関係する事案が多かったようです。ただ、企業に採用意欲はあり、避難先からの通勤は難しく、住まいのお世話までしようとすると空き部屋がなく、そのうち人が離れていく不安を抱えているようです。建設業者だと、自分で直して住むことを条件に貸りる手があるそうで、人が普通に住むことのできる家が足りないという現実をあらためて実感しました。
posted by 丹保社労士事務所 at 2024年11月01日 | スモールトーク

生成AIでレジュメを点検

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 これまで十数年に亘り新入社員研修や従業員研修を開催していたことから、小松商工会議所さんからのお声掛けがあって、初めて「外国人材活用活躍セミナー」を企画する機会を頂きました。外国人雇用をテーマに三時間を充実させる話を一人でこなすのは難しく、しかし先を考えると避けてはいけない大事なテーマであり、迷いながらも大体のイメージは見えていたので引き受けることにしました。とにかく、自分一人では手の届かない領域だというのは明確で、技能実習の管理団体や外国人相手の日本語講師の人に助けてもらうという構想で、同業の社会保険労務士やかつての職場の同僚などに依頼して講師が決まりました。まず、セミナー企画の関心は現行「技能実習」から移行する新たな「育成就労」制度であり、更には家族滞在まで見据えた「特定技能」レベルの外国人の獲得定着と考え、社会保険労務士・行政書士であり金沢の管理団体の代表でもある新保則人さんに相談して、国内にいる時期が限られる条件を付けて快諾して頂きました。そして、技能実習生受け入れの成否のカギが日本語能力と通訳の質によるということを聴いているので、内灘で日本語講師をしている滝山瑞代さんにお願いしたところ、それなら小松にいるグラッシ徳子さんを紹介したいと連絡を受け、小松国際交流協会を訪ねてここで日本語講師をされているグラッシさんに引き受けてもらう事ができました。限られた時間のなか、お二人には豊富な経験も交えてリアリティのある講義を聞かせてもらいました。そして、私自身もセミナーの入り口の話をしなくてはならないので、基本的な法律適用は日本人労働者と変わらないこと、外国人には入管法や実習法による制限があること、日本語能力やキャリア形成など長期雇用を見据えた社内体制作りで差がでること、などをレジュメに盛り込みました。実は、レジュメを作った直後に「生成AI活用」セミナーを受講し、その事例の一つがセミナーのレジュメ生成だったのが面白く、自分の考えたレジュメとAIが作ったレジュメを見比べてみました。「外国人材活用活躍セミナー」「外国人雇用に向けた企業の基本的対応」がテーマのレジュメ作成を訊ねると、MSのCopilotは「セミナーの目的と概要」「セミナーの内容」「実務的なアドバイス」「参考資料とリソース」「まとめと次のステップ」と返し、図や表を使って視覚的に理解しやすくすることも勧めてきました。生成AIはアイデアを出したり視点を整理したり表現を変えたりするのが得意なのだそうで、使い方が分かるともっと効率よく面白い仕事ができることが分かりました。意外にも生成AIは計算業務や長文作成は苦手ということで、正確な情報を入手するより情報発信のサポートに利用するのが上手な使い方のようです。質問のポイントとして「立場」を入れて尋ねることが大事で、「優秀な社会保険労務士」としての回答を求めると立場が分からない場合と回答のレベルが変わるそうです。自分のレジュメと比べてみると、成功事例や失敗事例から具体的取り組みを学ぶという考えが入っていて、それなりに「使える」という感じです。自分のレジュメを全部読み込ませてアドバイスを求めるという使い方なら、今の自分にも無料の生成AIで簡単にできるので、これから時間のあるときに試してみようかと考えています。
posted by 丹保社労士事務所 at 2024年10月01日 | スモールトーク

遠い雨の記憶

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 この前に雨が降ったのは一体いつのことだったか、思い出せないほど長く降っていないように思います。多分、ひと月ほど前のこと、もしかしたら夜だけ雨の音がしていた晩があったような記憶があるくらいです。雨の上がったあと、喉の痛みと咳が気になり熱っぽくなって受診したところ、暑い車内で待機して診察も受けずに検査を受けただけでコロナ感染が告知されて対処薬の処方が出され、そのまま走った薬局では薬剤師からコロナですかと尋ねられながら薬を待つうち喉が渇いてペットボトル一本を空けました。このあたりから雨の記憶がないのです。日中の草むしりには身の危険を感じるほどの暑さなのでこれは控えながらも、実家の水やりは間違いなく毎日続いたので、たっぷり雨が降るような日はずっと無かったと考えて間違いありません。会合の翌日に喉が痛くなり、タバコを吸う人がいたせいかもしれないと思ったのが始まりでした。二日目には長い話がし辛くなって少し咳払いするような感じで喉が酷くなり、そのあとは鼻水が出始めて体温は37度を超えて血圧も心拍数も急上昇したので近くのクリニックを受診しコロナと分かりました。私に続いて家族の感染もあって休みが続き、しかも今年はお盆休みの前に連休が組み込まれていたため、雨の降らないお盆の休みが明けても毎日の水やりが続きました。こんな風に書くと大変な作業をしているみたいに思われるかもしれませんが、時間にすると1日に10分か15分ほどの時間、それでも放ったらかしにすると茄子や南瓜はすぐに枯れてしまします。当たり前に陽射しは強く、水道の水は冷たく気持ちよく、わずかの時間に足はサンダルの形をきれいに写し、知らない人に足を見せると湿布剤を貼っているように思われます。そして不思議なのは雑草の強さで、お金を払って買った苗は一日で萎びて枯れてしまうのに、水を掛けていないはずの草がどんどんと茂ってエリアを拡大し続けています。熱中症予防とコロナ療養を大義名分に掲げて草むしりは出来るだけ避けて過ごしているものの、このまま放置していると先がどうなるか心配になり、日陰だけでも何とかしようと引き抜いたらプチプチと簡単に切れてしまうヤツやら、見かけは小さくてもしっかりと根を張って鎌を使ってズタズタにしても次の日には芽を出すヤツやら、水道代を心配しながら連日の水やりに加えて面倒くさそうに次の課題が出番を待っています。コロナでも体に合わせてできることもあると分かったので、何とか草むしりができたら、ジャガイモやタマネギぐらいは作れるようになってみたいものです。ここにきて台風のニュースが流れているので、壊れたままの雨樋や腰板を修理してもらい、まずは台風をやり過ごし秋の準備をしなくてはなりません。
posted by 丹保社労士事務所 at 2024年09月02日 | スモールトーク

熊も水浴び 

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 気温が上がり続けて蝉が鳴いているのに、夜になると雨が落ちて梅雨が明けず、いつの間にか学校の夏休みは二週目に入ってしまいました。雨と暑さで花壇の草は伸び放題に伸び生垣の木の枝は隙間なく繁ってしまい、お盆までに片付ける事が出来そうもないぐらいになっています。薩摩芋の苗を植え損ねたのと時々の雨のお陰で、今のところ親の家の背戸に植えた南瓜や茄子の水やりは楽をしていますが、草の伸び方が著しく、年を経る毎に草の種類と密度が増え続けて、水やりの序でに草をむしっていても追い付きそうにありません。年寄りはどのぐらいの時間を草むしりに費やしていたのか、自分の時間感覚では想像の限度を超えてしまいます。僅かの空き地に耕運機や草刈機でもないだろうと思いながら、眺めているうち日に日に草が繁ってきます。これに加えて自宅の玄関脇の小さな花壇も凄まじく、暑さに強く霜が降りる頃まで大丈夫と思っていたベゴニアが消え、花は弱まっても株が残っている筈のナデシコが枯れてしまい、グラジオラスの球根を植えただけで夏の花が他になく、この先、お盆を前に随分と寂しい花壇になりそうです。こんな中、お昼に気がついたらスマホにメールが入っていて、家の近くで熊の目撃情報があったとの連絡で、当面の外出は禁止自粛にするよりなく、その後の出没に注意して暮らすことになりました。実は、健康診断で運動不足を指摘され、週に何度かだけ帰宅後に町内を軽く歩いて一回りしていたのも直ちに中止です。晩ご飯を食べてから町内を歩いて気が付いたのですが、ここ何年かのうちに暗い道を歩いても、大通り沿いだと犬に吠えられることが全くなくなりました。犬より猫の人気が高いことは知っていても、小型犬の散歩が目立つことは知っていても、町内から夜の人影に吠える犬がいなくなるほどとは考えたことがありません。夜の散歩が静かになったのは、人間だけでなく、きっと熊にとっても気兼ねなく歩き回ることができる町内なのだと思いが及びました。小学生の目撃談ということながら、隣のムラから自分たちのムラに向かって走っていったというのは、やはりこの熊、犬がいないと察したところ只者ではないようです。そしてこの熊、これから先の消息が分かりません。大きな体で何日も潜み続けるほどの茂みもなく、カモシカのようにヤツデやアオキを好物にしていることもなく、涼を求めて用水を下り海岸まで辿り着くかと思科するところです。心配なのは山への帰り道で、手取川を静かに遡って誰にも迷惑かけることなく仲間のところに戻ってくれるかどうか、それまで私は夜間の外出が禁止です。   
posted by 丹保社労士事務所 at 2024年08月03日 | スモールトーク

カレンダーの先走り

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 温暖化のせいにしていいのか分かりませんが、これまでになく雨が少なく乾いた暑さの梅雨になって、夏至に日の暮れに一日の長さを感じました。白山に残る雪は例年の同じ時期と比べて明らかに少なく、夏の水は大丈夫だろうかと心配しながらも、植え付けが遅れたカボチャやネギに水遣りが欠かせない日が続きます。今年は梅雨入りが遅いだけでなく雨の降りも少なくお天気のいい週末が多かったこともあり、研究会のメンバーに付き合ってもらって、6月から7月にかけてわずか1ヶ月半ほどしかオープンする期間がない「白山高山植物園」まで一緒に行くことができました。自分の膝のコンディションからして、白山に登ってお花畑のあるあたりまで足を伸ばそうとすると、自力で下山できるかどうか考えると不安が大きく無理な気がします。そんなことを考えることのないこの高山植物園はお手頃でした。白山連峰を三ノ峰まで見渡す展望台の様になった駐車場から、足元にササユリやギンリョウソウが潜む遊歩道が設けられたブナ林を抜けて、ハクサンフウロやイブキトラノオそしてニッコウクスゲなど一斉に花を開く高山植物園に至るプチハイクはお天気に恵まれると思いがけず贅沢をした気分になります。この植物園、元々は桑畑として開発された土地だそうで、養蚕が廃れて桑の木も切り払われた跡地の見晴らしのよさもあり、この地に高山植物を植えることを考えたそうです。作家の高橋治さんや地元の人たち大学の植物学者など多くの人たちの想いと努力を積み重ね長い時間をかけて公開できるまでになったという説明でした。ご案内いただいたのは、この構想の立ち上げの初めから長く携わり今はNPOの事務局長をされている小高さんでした。気候変動が激しく絶滅も危惧される白山の高山植物を種子から採取して苗を育てて花を着けるまで、最初からうまく進んだわけでなく多くの失敗を重ね研究を続けた結果なのだそうです。そして何より自慢すべきは、日本ではこの白山の植生は屋久島に次ぐ豊かな植生を誇るもので、白山の植物を守り白山の豊かさを守ることに力を注ぐNPOの大きな意気込みを感じました。そして、昔から南加賀で「やま」といえば白山ですが、いま白山市はこの山と川を市民統合のシンボルとしての取り組みをすすめ、白山を囲む地域からそれぞれの魅力を引き出し、白山はジオパーク・エコパークの視点から世界に誇る山として私たちの価値観を引き揚げてくれるようです。
posted by 丹保社労士事務所 at 2024年07月15日 | スモールトーク

思春期並みのストレス反応

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 コロナが終息して日常の暮らしに戻っていると思っていましたが、実際はそうではなく、コロナが日常の生活に溶け込んできたと考えた方がよさそうです。給料計算をしているとコロナ感染を理由とする欠勤は殆どなくなり落ち行いて見えるのですが、これは風邪とか病欠とかと同じ扱いで特別な扱いをしていないので気がつかないだけだったようです。インフルエンザも同様で、症状が軽くて検査をしなければ本人は風邪と思って仕事を続けることもあるようです。だから、コロナやインフルエンザと認識しないまま感染が広がっているということになるのかも知れません。もちろん、ピーク時と比べると感染は減っていて危機感を抱くことはなく、症状も比較的穏やかになっていているので、日常の暮らしの中で対応できるようになってきたのだと思います。こんなことを考えたのは、私自身が、発熱と腹痛で仕事を休んだからです。発熱といっても普段から36度台半ばの体温が37度を少し超えるくらいの微熱で、初めのうちは感染症を考えることなど有りませんでした。むしろ、重く鈍い腹痛で気分が悪く、胃の調子が良くないのかと食事を抜いて暫く辛さを我慢していました。そのうち、寒気がして便意を催してきたのでトイレに入ると急に体の力が抜けるような感じになり、視界は薄暗くて額に脂汗が滲み動く気もしなくなりました。そのままじっとしているうち時間が経つと元に戻り楽になったので、近くのクリニックで診察をお願いしました。トイレでの出来事は血管迷走神経反射といわれるもので、血圧も心拍数も極端に低下していたそうで、失神することもあると言われました。ストレスや疲労蓄積が原因と考えられ、一つの前駆的症状としては腹痛も挙げられていることからこの症状と判断されました。後遺症はないそうですが、再発はあるということでした。予防は明解に休息ということです。ただ、自分で気になるのは腹痛が治まらないことで、胃薬を出してもらったのですが強すぎて胃液が戻るような感じになり、微熱といっていいレベルでの発熱も落ち着かないままで、何か感染症と関係あるようなものではないかと不安が残ります。高熱ではないので、事務所にはできるだけ顔を出さず、なるべく別室で仕事を続けるようにしたいと考えています。このあたり、コロナ期にテレワークの手法を真剣に取り入れていれば、もっとスマートな仕事のスタイルも確立できたかもしれないと、今になればコロナの反省点です。
posted by 丹保社労士事務所 at 2024年06月15日 | スモールトーク

成長のための見直し

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 このたび、私どもの事務所では報酬料金を改定することとさせて戴きました。育児休業利用者の増大や雇用契約と労働条件の多様化に加え、マイナンバー制度やインボイス制度の導入により業務が著しく煩雑化し、さらに情報サプライチェーンのセキュリティ強化が求められています。これまで、事務所の業務規模拡大とスタッフの対応能力向上により報酬料金の維持に努力してまいりましたが、人件費や消耗品費など諸経費の高騰によりこれまでの企業努力だけでは対応が困難と言わざるを得ない事態に至りました。私どもの業務の質を向上させサービスの提供を継続するため、このたびの報酬料金の改定を実施することとしたものです。顧問先の皆さまには、何卒、諸事情をご賢察いただき、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。なお、顧問先の皆さまにはメールマガジンやホームページを通じて経営情報の提供を行っていますので、紙によるニュース提供と併せ、是非、ご利用いただきたく強く登録をお勧めいたします。また、今後になりますが、紙による資料提供を電子データによる提供に切り替える時期もあるかと思いますので、こちらも早めに対応をご検討いただきたいと考えています。
デフレ経済からの完全脱却ということで、コストカット最優先の考えを成長重視の方向に転換し、賃上げと減税により投資を促すのが政策の様です。石油価格の長期的な上昇や最低賃金の大幅な引き上げ、食料品や公共料金の値上げが続くなかで株価が上がり、狙い通りインフレ気味に推移してきたのは政策が功を奏したのかも知れません。しかしこれを成長というには未だ実感に乏しい感じがします。高齢社会に於いて労働力不足は明らかで働く人の力を無駄にすることはできませんし、地域の賃金格差が解消しなくとも若年労働者の育成は怠ることができず、自らの事業を信じるなら投資をためらう理由がないだけだとも考えられます。ここを考えるヒントと余力が必要です。経営者・管理者に於いても雑務に囚われることなくコア業務に集中することが期待されます。私どもは、アウトソーシングとコンサルの両面から顧問先の企業の皆さまの事業をサポートすることが可能ですので、状況に応じてご利用いただければお役に立つことが多いと考えています。そのためには、私どもが今以上に能力を向上させることが必要です。顧問先の皆さまの役に立つ情報提供だけでなく、業務の改善を支援するソフトやツールの提供、人材の採用や育成を支援する仕組みづくりなど、私どもが成長の基盤となる業務を身に着けることも心掛けていきたいと考えています。
posted by 丹保社労士事務所 at 2024年05月05日 | スモールトーク

真似するだけでも健康経営

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 雪が少なく春が早いのかと思っていたら、春休みの時期が来ても気温が上がらず、桜の開花予想が遅れてきているようです。北陸の桜は入学式のイメージが私にありますが、いつの間にか卒業式に桜が当たり前のなか、もしかしたら今年は入学式まで花が残っているかも知れません。新入社員に場所取りをさせてカセットコンロで暖をとるなど前世紀風のお花見を見てみたくなります。駐車場の蕾の下でそんなことを想いながら、年度末ギリギリに健康診断を受けてきました。コロナが落ち着いて受診が増えたのか、一人だけなら何とでもなるだろうという期待は甘過ぎて、秋が過ぎたら数カ月の間は予約で埋まり、無理やり年度末にはめ込んでもらった状態です。この健康診断に限らず、私どもの事務所では、ここ一年ほど健康の維持改善に関係するイベントを実施する機会が少なくなってしまいました。コロナが明けて屋内も屋外もイベントが多くなって、まとまった時間を取り辛くなったことが一番の理由ですが、感染症対策をクリアしたあとは何となく健康に問題なく物事が流れていく安心感に溶け込んだような気がします。「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」と定義されていて、病院での健診だけでは掴み切れない充足感までもが健康の条件になるようです。近年は、行政からも「健康経営」という言葉が出てきて、企業経営にあたり健康を支援し推進することに社会的評価が与えられるべきの考えが前面に出ています。経済産業省によると、「健康経営とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に実践することです。企業理念に基づき従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。」とし、「健康経営」は、日本再興戦略、未来投資戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの一つ、と説明しています。国の経済の面からみれば、高齢社会になっても長生きするだけでなく長く働くことができる人を増やす点に重心を置いています。企業サイドから考えれば、働く人が健康で期待通りのパフォーマンスを発揮することを前提に雇用し就労しているので、労働力の質を維持するという面で一致してきます。アブセンティズム(心身の体調不良が原因による遅刻や早退・就労が困難な欠勤・休職など業務自体が行えない状態)だけでなくプレゼンティズム(出勤しているにも関わらず心身の健康上の問題が作用してパフォーマンスが上がらない状態)が問題にされています。私どもの事務所としても今いちど健康をテーマに、気持ちよく働き易い職場となるよう、セミナーやウォーキングくらいは再開したいと考えています。私自身もコロナ後は体重が増加傾向だと指摘されていて、私のレッドゾーン68キロを超えると制御できなくなる危険があると警告されてしまいました。軽いことしかできませんが、お付き合い頂ける方がいらっしゃったらイベントにもお誘いしたいと考えています。
posted by 丹保社労士事務所 at 2024年04月02日 | スモールトーク