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丹保敏隆
代表 :丹保敏隆
[丹保社会保険労務士事務所]
石川県小松市日の出町一丁目112
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危険で贅沢な白亜紀の壁

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 5月は父親の祥月で、墓場の近くを通るとき思い出しながらも、時間を作ってお参りしようとするころには日が過ぎてしまうのがここ数年の繰り返しでした。いつもこれでは父に申し訳ないと思い、今年は母がお世話になっている施設の方にお願いして墓地で母と時間を合わせ、一緒にお参りすることができました。穏やかな風で陽射しも柔らかく、母の体調も上向きだったようで、正月以来の実家に上がり込んで仏壇にお参りすることもできました。草藪になった背戸の畑を見ても母から小言が聞こえてこないことに寂しさを覚えながら、自分の植えた花が咲いているのに気づいて幾輪か切って持ち帰ってもらえたので気が鎮まりました。次はお盆かと思い、草の茂る隙間に植えた苗に水遣りをして、そのまま帰るには少し時間が早いので、白山麓に向けて車を走らせました。白山手取川ジオパークの認定でおすすめスポットになる桑島の化石壁まで行ってみようかと考えたのです。まずは、ダムを挟んで対岸にある白山恐竜パーク白峰に立ち寄りルートを確認したら、立ち入り禁止とは言われないまでも足元が「危険」だそうで、廃屋の駐車場に車を停めてダム越しに眺める方が見晴らしがいいようです。わざわざ危険を冒すほど気合を入れて行くつもりはなく、靴もヘルメットも手袋も準備しておらず、せっかく入場料を払ったので白山恐竜パーク白峰で時間を過ごすことにしました。恐竜といえば峠を越えた先の勝山にある福井県立恐竜博物館が有名で規模が大きく見応えのあるものです。ただ、現在こちらはリニューアル休館中とのこと、それまではこのエリアだと白峰の独壇場というところで、市役所スタッフの方が言う「元祖」としての存在感が重い施設です。元祖というだけあって随分と古い施設で、化石を見つけることができる建造物を解説した案内図には「石川銀行武蔵支店」の名称が残されていて、合併して白山市になる前の「白峰村」の時代から運営されていることを窺うことができます。とはいえ、行政の気遣い旧石川県庁舎「しいのき迎賓館」は真新しい修正が施されていました。金沢方面からはUターンするように右折して急坂を這い上がるあたりからスリリングで、綺麗にペイントされ次々と現れる恐竜の卵の案内板に目を停めるゆとりはなく、大型バス可とある駐車場をみるとバスが来なくてよかったと思います。施設自体は小学生を退屈させないよう意識した感じで、化石発掘体験なども準備されているので、家族で楽しめる施設として見ると弁当があれば一日コースかも知れません。パンフレットによると一般ボランティアに参加要請して化石調査や化石クリーニング・レプリカづくりも実施しています。恐竜の化石だけでなく、桑島化石壁と呼ばれる一億三千万年前の白亜紀前期の堆積地層に埋まっている多様な動植物の化石を見つけるのは、他にはない贅沢な遊びのようです。さて、我が家の墓石は黒御影だったか、化石が浮かぶ堆積岩ではなかったはずです。
posted by 丹保社労士事務所 at 2023年05月30日 | スモールトーク

積み残しイベント

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 色々な場面で「懇親会」が開催されるようになってきました。パーテーションのないテーブルを囲み、当たり前にアルコールの乾杯で始まり、大皿を避けて個々に取り分けた料理が配られると、次第に歓談の声量が大きくなります。堂々とした二次会のお誘いは控え気味というところでしょうか。 コロナ感染を警戒して出席を躊躇する人は少ないようで、久しく顔を合わせる機会がなかったことから、その穴埋めをする気持ちで参加する人が増えている気がします。これからの時期、新年度に入って前期の決算を終えて総会の開催に続けて懇親会を企画する団体が多く、会場探しに苦労するようになってきたとも聞いています。私ども社会保険労務士の集まりではここ暫く総会など多数の人に参加を呼び掛けることなく委任状の提出を求め、その結果、同業の者同士が情報交換する機会が極端に少なくなってしまいました。ZOOMなどネット経由でそれなりの情報は伝達され消費されていても、ナマのコミュニケーションに渇きを覚えた印象があります。ポストコロナ、ビヨンドコロナと言われるこれからの時代を考えると、ネットを経由した上質な情報の流通を衰退させることなく、人と人の繋がりを確かなものにして組織としてのまとまりを築き上げることが期待されているように思われます。石川県社会保険労務士会では小松支部の名称で能美郡・能美市・小松市・加賀市に拠点を置く者で一つの支部を構成しており、私自身はこの支部に所属するのですが、何年も前から支部役員を降板したままコロナで支部が活動を抑制していた時期を過ごし、状況認識が曖昧なままに突然の支部役員復帰という事態に陥りました。数年に亘り殆どの事業は休止し、その間の会費は未収ながら十分に繰越金を抱え、会員はお互いの顔も名前も分からない位置からの再スタートのようです。かつての事業を思い出しても仕方ないのですが、商工会議所での雇用対策セミナー開催や旧小松短期大学での社会保険セミナー開催などは消滅し、バーベキュー大会や地元温泉での泊りの懇親会も継続した開催が難しく、前執行部から引き継いだイベントは一泊二日の研修旅行でした。様々の事業を実施継続するに至った事情も消滅に至った事情も詳しくは分かりません。基本的な会の事業として考えると、個々の会員の資質向上と会員相互の連携強化がミッションであり、行政機能が金沢に集中しているなか、地方の支部として地域との連携もまた期待されるところです。当面、積み残しとも言うべき研修旅行ですが、資質向上と相互親睦の趣旨を兼ね備えたメインイベントとして企画したところ、多数の参加申込を受け実施に向け企画が進行中ということです。コロナ禍でバラバラの会員が何かお互いを必要としている時期に来ているようです。「孤立が連帯を求める」というオルテガの言葉を思い出します。
posted by 丹保社労士事務所 at 2023年05月08日 | スモールトーク

近未来のデジタル生活

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 マイナンバーカードを作るとマイナポイントがもらえるとか、マイナンバーカードを健康保険証として利用する申し込みをしたり公金受取口座として登録したりすると更にマイナポイントが上乗せされるとか、まさかと思うような施策に乗って2月のうちにマイナンバーカードの作成申込は75%を超えたようです。行政にとっては、複数の窓口機関ごとにバラバラに存在する同一人物の個人情報が紐付けされて突き合わせられることで、行政手続きが効率化されて国民の利便性も向上し不正受給の防止など公正な社会の実現につながると言われています。実際のマイナンバーの利用は厳しく制限されており、社会保障と税と災害対策の分野に限定して、なりすまし防止のため利用目的を明示して番号と実在の確認を経た本人確認をしてマイナンバーを取得することになっています。私ども社会保険制度に関わる事務所の業務に於いてマイナンバーを扱わずに手続きが進むことはほとんどなく、行政の利便性向上と併せて裏付けとなる個人情報の紐づけとなる「ヒモ」の確実な入手と厳格な取り扱いが重要になり負担にもなっています。例えば被扶養者の異動にあたってマイナンバーに関わる本人確認ということですと、利用目的を明示したうえで事業主を通してその従業員の家族が本人に間違いないことを「マイナンバーカード」或いは「マイナンバー入り住民票+顔写真付きパスポートなど」で確認ができていることを要求されることになります。そして、保存を前提にマイナンバーを取り扱った際にはマイナンバーの入手状況や取扱担当者の記録も必要となりますし面倒なことに不要となったマイナンバーを消去した記録も残さなくてはならないと言われています。このマイナンバーに顔写真やICチップをまとめたものがマイナンバーカードということで、公的証明の取得に利便性が高まり健康保険証や運転免許証とも一体化され、カードの電子証明書機能をスマホに搭載すると各種の行政サービス基盤とも連携一体化すると様々な支援がワンストップで済むという将来像が描かれています。これまでクラウドに人がアクセスして情報を入手していたのが、これからはサイバー空間から人工知能が情報提供してくるというイメージになります。そのため、紙にハンコを押すなどアナログ的ルールが見直されてデジタルに適合性親和性のある方法に移行しており、ガバメントクラウドとしてオンライン申請が当たり前のことになって来るようです。身近なところで先行しているのが金融機関で、これまで窓口で印鑑や通帳を確認しながら入出金したり送金したりしていたのが、窓口で現金を扱うことが殆どなくなると近くて便利と思っていた支店が閉鎖され、そろそろ小切手も預金通帳もなくなってしまいそうです。マイナンバーカードを作ることさえ難しい高齢者などデジタルデバイスといわれた時代のことを思い出すと、時代の流れに乗るというより滝壺に飛び込むくらいの時代に差し掛かっているように思います。
posted by 丹保社労士事務所 at 2023年04月04日 | スモールトーク

埃まみれの魔除け

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 魚屋の店頭に大きなイワシが皿に盛られていました。胴が太くて旨そうに見えましたが、直ぐに家に帰るわけにいかず、かごには入れませんでした。ここ暫らくイワシは質のいいものが豊漁で、群れが浜に打ち上げられたりしたこともあり地震の心配まで出ています。煮ても焼いても旨いと思うのですが、我が家のスタンダードはナンバを入れて醤油で煮て食べます。小鰯なら骨が分かれるくらい湯に通して酢をかけると酒飲みの肴になります。私は酢を選べないので、なかなか家では食べることができません。それで、少し大きめのを普通に煮て食べるのです。イワシに限らず、どんな魚もナンバが入ればハズレはないようです。サバのソロバンというかぶつ切りでも、カレイでもアカラでもコゾクラでも、魚でなくてもナンバで味が引き締まります。私の父親は熱めに燗した酒にナンバを入れて、これを銚子に一本ほど風邪薬のように飲むことがありました。どのタイミングで飲むと効くのか、体で覚えていたようです。私が真似しても安定した効果はなく、割とよかったのは、熱っぽいとき飲んで寝ると悪い汗を掃き出すようにすっきり目が覚めた程度です。でも、この「ナンバ」というのが大阪で通じなくて、今はどうか、唐辛子というと通るようです。ナンバを唐辛子というのは味噌汁をオミオツケというのと同じくらいに違和感があり、ナンバはナンバで、辛いだけでなく旨いものと思います。砂糖や味醂を使えば美味しくなるし、味噌やら生姜やら梅やらで生臭さを抑えることもあるようです。揚げたり焼いたりするならカレー粉も悪くありません。さて、ナンバですが、石川県では白山市の「剣崎ナンバ」が有名です。辛さが強くコクと旨味が特徴とされ、外見は長めのサイズで赤黒く艶やかです。昔は藁で結わえておいて要るときに抜くようにしていたのが魔除けとされ、見た目も引き締まりインテリアとして使えます。もしかしたら、虫除けとして実用性もあるかも知れません。ただ、子供の頃を思い出すと、簾のように編まれた赤黒いナンバに白く埃が積もり、自分の口に入れるには不安があります。これが囲炉裏の煙で燻されていた時代には、もっと別の楽しみ方があったのではないかと想像しています。青魚も値の張ることが多くなり、今のうちにイワシだけでも色々な調理方法で食べておきたいと思います。ナンバや大根にイシルや酢も身近で手に入る今のうち、大食いでもグルメでもないつもりですが、食べることに飽きるつもりもありません。
posted by 丹保社労士事務所 at 2023年02月28日 | スモールトーク

ひやひやのソフト更新

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 個人で事業を営む者にとって、これから一月ほどは税金の確定申告で時間を使う時期になります。仕事も家事も入り混じったレシートを整理したり、請求書や領収証を台紙に張り付けたりパンチして綴ったり、普段の仕事とは違った紙屑の分別みたいなことで悩むことの多いのが、これまでの2月3月の休日でした。ところが、ここ何年かのうちに行政の電子化の流れに乗って確定申告も電子化が進められ、紙の申告書を使わずにパソコンやスマホからeTaxとかeLTAXとかを利用する人が増えているようです。電子申告すると控除額が上乗せになるという話もあり、昨年は久し振りにカードリーダーを引っ張り出して、年号が平成で表示される会計ソフトを騙して使いながらパソコンで申告してみました。今年は基本的にデータが残っているので楽に申告できるつもりですが、いつの間にか基礎控除が10万円拡大されていると思ったら青色申告控除も給与所得控除も公的年金控除もそれぞれ10万円ずつ圧縮減額されていて、単純に差引20万円分が課税対象額として増えるのはこれに税率を乗じた分だけ所得税と住民税が多くなっていることが分かりました。うまい仕組みです。そしてこれからは消費税のインボイスです。顧問先のことを考えるとインボイスのコードも必要だと考えられます。おそらく、収入の増減に関わらず、この先はずっと消費税を払い続けることになります。うまい仕組みです。さすがに消費税の計算も必要ということになると、旧い会計ソフトをいつまでも使い続けるわけにはいきません。バージョンアップするたびに高額化するので更新を敬遠していた会計ソフトですが、新しく慣れないソフトに乗り換えるのも不安が大きく、従来と同じ会社の製品で消費税率が更新されて令和の年号が表示される会計ソフトを購入しダウンロードすることにしました。所得税申告もインボイス登録ももソフト更新も、自ら進んで申し込んでやっていることでも、ほとんど選択肢と言えるような選択肢は残されておらず、囲い込まれた折の中から別の折に入るのか入らないのかを決めているだけのようです。社会環境の変化に対応して自らをこれからの社会にコミットするには、そのための主体的な態度表明が求められており、それなりの費用負担が当然に求められることだと考えると、これは年ごとに新たな生命を求める宗教行事のようにみえてきます。個人の管理には住基カードといわれたものが廃れてマイナンバーカードに更新され、行政ではe-GovとかgBizとかを窓口に電子政府を推進するようです。私どもの業務自体がこのような行政の窓口と密接に絡むものであり、云わば、その手先としての役割を果たすべき立場にもあることから、事務所の日常が行政の窓口として深く取り込まれることを認識していく必要があると考えています。
posted by 丹保社労士事務所 at 2023年02月04日 | スモールトーク

サイバー犯罪対策

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 いつもの銀行のクラウドバンキングに接続できずネット振込に手こずっていた日の午後、スタッフから石川県警のサイバー犯罪の担当課と名乗る電話が入ったと連絡を受け、ちょうど出先でサプライチェーンのセキュリティについて話を聞いていたところでもあり、何かとんでもないことに巻き込まれたのか、或いは抜き打ちでテストされているのではないか、手の込んだ悪戯かも知れない、などと整わないことを考えながら一晩過ごしました。翌朝、事務所に出て再確認すると、「注意喚起」の趣旨で案内があったということが分かり、全貌の把握ができないままとは言えひと安心しました。何もないのに注意される訳はない筈ですが、警察の立場を考えると何が起こったのか具体的な説明を期待することもできません。まずメルマガ配信に使っているメーラーの脆弱性を指摘され、登録が増えていることを伝えると改めてパスワードやアカウントの変更を薦められたということで、慣れない作業ですが直ちに着手して少しずつ改善が始まっています。コンピューター犯罪とかネットワーク犯罪とか不正アクセス法違反とかのサイバー犯罪は、パソコン普及とネット利用拡張を背景に複雑化・巧妙化しその件数も規模も増大し続けているそうです。サイバー犯罪には、フィッシング詐欺やマネー・ローンダリングなどオンラインで実行される従来型の犯罪と、ランサムウェア攻撃やハッキング攻撃など犯罪の実行にコンピューターが必要になるサイバー固有犯罪の領域があります。その意味では国際的とも集団的とも限らない犯罪ですが、国連では、国境を越えた犯罪に対処し防止するため国際的・動的かつ協調的な対応が不可欠として、オンライン上の安全を守りサイバー空間の衛生状況を改善する対策を取るため、データをバックアップすること、疑わしいリンクやファイルをクリックする前に一度考えること、サイバー犯罪関連の支援をどこで受けられるかを確認しておくこと、を挙げています。私どもの事務所として最大の課題は、サイバー犯罪のターゲットにされると顧問先の情報が抜かれてしまうことです。そのための安全対策として、プライバシーマークに準ずる「SRPU」認証を受けて一定水準を維持する行動をとっています。完璧とは言えない世界ではあっても、出来得る限りの対応を執ってサイバー犯罪対策に対し意識的に取り組むことで、被害の拡大を妨げる則面から一定の役割を果たすことはできると考えています。
posted by 丹保社労士事務所 at 2022年12月25日 | スモールトーク

廃車前に最後の車検

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この冬は雪が多いような予報も有りますが今のところ霰にも出くわすことなく、ずっと長く秋が続いているような気がして冬支度が後回しになっています。気温は平年並みかやや低めで、降水量は平年並みかやや多めということなので、この先はだんだんと気温が下がり降れば雪になることが多くなりそうです。昨年はタイヤ交換を11月中に終えてしまい、木の枝も切り詰めて縛り上げていたのに、春に向けた花壇の手入れも何もせずに秋が終わってしまいました。これには言い訳が有って、実は自動車の入れ替えを予定していたのに、昨年の春に発注した車の納車が遅れていて、これまで使っている車の車検を受けざるを得ず、先ずこの車の冬タイヤを発注するところから計画変更したので、何となく動きが鈍くなり想定外に時間を取られたため全てに対応が遅れてしまったのです。武漢に始まったコロナ感染拡大に起因する半導体不足から自動車の生産が遅れていることは聞いていましたが、前回の車検を終えて暫らくしてからの発注だったので、まさか次の車検にも間に合わないとは想像もしていませんでした。やむを得ず車検を受けることになってしまったので、遅れたついでに発注した車のグレードを上げようかと相談したら、ここでグレードの変更をかけることはキャンセルと再発注といて扱われるので、これから更に1年半以上も納車が遅れてしまう惧れがあるということで、結論は待つよりほか術はないということになりました。ところが、先日、車検を終えた後のことですが、メーカーからのリストに発注した車の生産計画が載っているので年内には納車の見込だという連絡が入りました。これは良い知らせと受け取るべきなのか、そうではないと考えるべきなのか、車を傷めることが多い季節を前にした納車は手放しで喜ぶことではないように思いますし、今の車両の車検や冬タイヤの支払いも終わらないうちに次の車両の支払いが重なってしまうと金銭的な負担感も厳しい感じがします。ただ、聞いてみると、今の車両の冬タイヤは次の車両にも使える見込みなので無駄にはならず、もしかしたら10年以上をかけて20万キロを超える距離を走った今の車でも少しくらいの値段はつけてもらえそうなので、新車で新年と思い、できるだけ気持ちのいい納車にしたいと考えています。また、満身創痍で走り続けた今の車ですので、もうしばらく、最後まで大事に使いたいと思っています。
posted by 丹保社労士事務所 at 2022年12月03日 | スモールトーク

褪せることのない記憶

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 古い写真はセピア色に変わるのか、もしかしたら意図してセピア色に仕上げてあるのか。何故か、祖母の写真は色褪せることなく仏壇の引き出しに仕舞われていました。何十年も前に、隣のお兄さんが、何の準備もなく窓から顔を出した祖母を撮ったモノクロ手札判のスナップです。それなりに大切にしてはいても、特別な保管をしていたわけでなく、紙の傷み具合から比べると不思議と初々しさを感じる色をしています。きっと、画像の定着処理を丁寧にして水洗にも時間をかけて暗室作業をしていたのでしょう。年を経るうちに記憶に画像が入り混じり、祖母の記憶がこの写真から作り直されているような気さえします。同年代の人と比べて明らかに背が高く、肩幅があって胸が厚くしっかりした上半身で、女相撲にでも行くことができたと冗談を聞いたような覚えがあります。しかし、膝を痛めて正座することができず、杖を手放せなくなってからの祖母しか知りません。仕事をしている祖母の記憶は全くなく、ずっと私は祖母にお守をしてもらっていて、夏の日には茣蓙を丸めて脇に抱えた祖母に連れられ、海からの風が通る松林で昼寝していたことを思い出すと、今も傍で見守られているようで気持が穏やかになります。もうすぐ祖母の命日です。北海道まで漁に出ていたという祖父は早くに亡くなりその一番下の弟を子としていたそうですが、のちに地元の学校の校長になる勤勉な教員の日常は豪快な性格の祖母にとっては窮屈だったのか、私の父の実家に身を寄せることがあったのではないかと聞いています。そのころ、父は伝染病で家族をみな失い本人も感染して実家に戻され、兄嫁の看病のお陰で一命をとりとめ、祖母の養子としてその世話をすることになったので、これが私には身近な祖母としての縁の始まりとなります。仏壇の隅の写真の居心地は分かりませんが、思い出すのは「いくら立派な家でも仏壇がなければただの納屋」という祖母の言葉です。祖母の財産らしきものはほんとに自分の家である証の仏壇しかなく、年老いて耄碌気味の病床で祖母が「さあ家に帰ろう」と呟いたとき、博打がもとで人手に渡ったという生家だったのか、祖父に嫁いで出てきた家だったのか、私の父母と暮らした晩年の家だったのか、今も分かりません。日の暮れるのが早くなり、そろそろ祖母から伝わる仏具を磨く時期にもなってきました。
posted by 丹保社労士事務所 at 2022年11月20日 | スモールトーク

ホームページをリニューアル

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長いことガラケーとタブレットの2台持ちというスタイルでした。机の隅から落としたりポケットに突っ込んで海に入れたり酷な使い方が多く、事故防止のためガラケーにカラビナを付けて首や腰からぶら下げるスタイルに落ち着き、スマホに切り替えようとするとそのサイズ感に違和感があったのです。ポケットに入って便利でも、ガラケーは5Gの帯域に対応しないとかで使えなくなり、買換えも極端に機種が限定されて選択肢が少ないので、乗り換えはスマホとiPadの組み合わせで、やはり2台持ちになってしまいそうです。しばらくスマホを使ってみて実感したのが、今更ながらですが、事務所のホームページがスマホで見るには無理な作りになっていることです。これまでもホームページが「モバイルフレンドリーではありません」と指摘を受けることがしばしばありました。これがタブレットを使うとモバイル画面である必要もなく、深刻に受け止めることも有りませんでした。しかも、ひと頃と比べるとスマホ画面が大きくなり、必要なら拡大も簡単にできることもあり、最近はモバイルフレンドリーを鋭く指摘されることが少なく、事務所のホームページを見直す機会がありませんでした。それが、コロナの影響かホームページの制作についての営業が多くなり、スタッフによる更新が難しくなってきたこともあり、このタイミングで対面で安心して相談できる方に新規制作を依頼することになりました。
 これまでのホームページは開業以来ずっと使い続けていたもので、業者の方々の目から見ると明らかに古臭いもののようです。リンク先のページが消されてしまったり、何年も更新された様子がなかったり、事務所としてメンテが行き届かないところも多くあります。事務所のページにも、更新方法が分からなくなって古いモデル規則が古いまま残っているページや、いつの間にか文字や写真がずれたり乱れたりして見苦しい状態のまま修正できないページや、アップした筈なのにどこにアップされているのか分からない記事も多くあります。長い間ずっと使い続けてきたということで、外部に向けて事務所のことをお知らせするだけでなく、これまでの事務所のイベントやツールを放り込んで整理しないまま詰め込まれた物置のようなホームページになっていたように思います。これは、文章も写真も追加が楽で、思いついたときにブログとしてアップできたことが理由です。過去の記事を修正したり更新したりするのは面倒でも、新たな記事を追加することにストレスが少なく、気が付けば膨大な資料庫ができてしまった感じです。実際に、出先で事務所のページから資料を引っ張り出したり手続きを確認したりできるのは、使い道として便利なものです。そんなわけで古いホームページを今すぐ捨て去ることは難しそうです。新しいページへの引っ越し作業は急がなくてはいけませんが、全てを移動させることは時間がかかり過ぎますし、面白い作業とは思えません。古いページの活用を考えながら、リニューアルデビューを準備しています。メルマガなどとの連携も視野に入れて、近いうちにご案内しますので宜しくお願いします。
posted by 丹保社労士事務所 at 2022年10月10日 | スモールトーク

昭和九年から88年

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 この度の豪雨により被害を受けた皆様にお見舞い申し上げます。また、多くの方々からご心配いただき誠に有り難うございました。私どもの事務所は二階にあるため、直接の被害を避けることができました。皆様のお心遣いに感謝し御礼を申し上げます。今年は梅雨明けが早く、毎日の水遣りに疲れて草むしりをする気力が萎えるぐらい暑い日が続いていたのに、いちど降り始めたらずっと降り止まずに降り続けて警報が発令されるような事態になってしまいました。自分たちは身の危険を感じることなく、警報発令後も暫らく様子を見ていたのですが、帰宅経路に不安があったため早めに事務所を閉めて自宅へ退避することとしました。後になって考えてみると、結果を知ってからの話ですが、ハザードマップなどで確かめると事務所から動かず待機している方が安全だったろうと思われます。自宅は安全だったにしても、自宅に向かう途中で何が起こるか分からず、想定を超えるような被災のリスクが大き過ぎたというのが私の結論です。私自身の帰宅経路を振り返ると、古くは泥町と言われた大川町で梯川を渡り、かつて濁池と呼ばれた大成町を通って、水が漬くところに家を建てたと通るたびに母が嘆く白さぎ団地を抜け、河川敷のサッカーコートが流れた手取川河口の美川大橋を渡るのが普段のルートです。今回、私どもの事務所では普段の通勤ルートを変更せずに帰宅できた者はいないようです。昭和九年の大洪水を知る母親から聞いた話では、砂丘地にあった織物工場で働く機織り達は降り続く大雨に実家に残した親や子供隊が心配になって帰宅し、雨が上がり水が引いても彼女達の何人かは工場に戻らず行方が分からなかったということです。中には、実家が流され屋根にしがみつく姿が最後だったと伝え聞いた人もあったそうです。大きく変化する未経験の状況で安全を見極めることは容易でなく、危険が迫る家族を見捨てることなどできるわけもなく、ひとり一人の主観的な判断に任せるだけでなく多少なりとも客観的なリスク管理が必要だろうと反省しています。また、人的にも物理的にも事務所に直接の被害は発生しなかったといえBCPの観点からは反省点が多く、火災と同様に水害でもパソコンのバックアップは遠隔地かクラウドでないと用を成さないことが分かりました。通勤の面からは降雪とは別の不安を抱えており、事務所自体は安全であっても駐車場が水没すると車を移動させねばならず、場合によっては車が水没して業務が停滞する事態も想定されます。業務面では、給料計算などギリギリのタイミングで回していることもあり、概算仮払などで切り抜けることはできると考えているのですが、労働基準法が求める一定期日全額払いをクリアできるのか検討も必要になってきます。事務所としての事業継続よりもむしろ顧問先企業の皆様の事業継続をサポートし続ける態勢を維持することが当面の課題として浮かび上がってきたと思っています。
posted by 丹保社労士事務所 at 2022年09月10日 | スモールトーク